Fdのレベルの高さとMnのニータカ

定期演奏会の感想を前回書きましたが、
その際にFdについてほぼ触れることなく終わってしまいましたので、
今日はFdに関わることを。
 
感想でFdが出てこなかったのは、自分がFdに対する感受性が低いこともありますが、
皆当たり前に弾けてしまっていて、何がすごいのか感覚がマヒしていることが最大の理由でしょう。
今回の定演でのFdは、全員ポジションもいいし、ニータカのリズムもいいし、
速弾きもできるし、
バンドの中への溶け込み具合もすごく良かったです。
 
そして、MnとFdで違いがあると聴こえたのはニータカのリズムでした。
今回のMnのソロで強いて気になるところを上げれば、ブルーグラスのリズムが弱いことでした。
選曲が先進的な曲というのはわかるのですが、
それでもブルーグラスアレンジをすると必ずニータカのリズムが根底に潜むことになります。
(例えばクリスシーリの難曲なども、要素としてニータカのリズムがあったり、
アクセントが含まれています)
 
そして、ベースやギター、フィドルがニータカのリズムを刻んで曲を作り上げていくことから、
Mnのソロだけニータカのリズムが欠如した場合、Mnソロの時間だけポッカリと曲の中で浮いた状態に
聴こえてしまいます。
また、アクセントなどがニータカと合わずに、インパクトのあるソロにできていないところがありました。
 
これを改善、成長するためには、
Fdのニータカのリズムをよく聴いたり、
Mnの基本練習として、ニータカのピッキング練習を取り入れることです。
難しい曲、カッコイイ曲、ポップスのようなおしゃれな曲を練習する楽しさはよく分かりますが、
ブルーグラスのリズムを身につけた上でそういった曲に向かっていってもらいたいと思います。
バンドとしての曲の完成度も、マンドリン弾きとしてのレベルも絶対よくなります。
ぜひ北大ブル研Mnの標準装備にしてもらいたいです。
 
ちなみに私が学生時代には次のような練習をしました。
ピッキング練習で、
?タータカ タータカ タータカ タータカ
をしばらく弾き続ける。
次に、
?タカッタ タカッタ タカッタ タカッタ
を弾き続ける。
その次に、1小節の8音全て弾く
?タカタカ タカタカ タカタカ タカタカ

これです。
?は↓ ↓↑ ↓ ↓↑のピッキングです。
?は↓↑ ↑ ↓↑ ↑です。
?は↓↑↓↑ ↓↑↓↑です。
 
まずはやってみてください。
何か感じるものがあるはずですよ。