学生も気になる年金の話

つい最近こんな相談を受けました
「学生の期間の年金の免除って結局未納期間になるの?」
みなさんも色々気になるのではないでしょうか
この辺のことは国民年金の仕組みを知ればわかってきます
 
我々が年金ときいてイメージするのは老後に受け取れる年金
「老齢基礎年金」
です
こいつの仕組みは、
①まず絶対条件として保険料を納めた期間が25年以上
②その上で、満額もらうためには40年間納めなければいけない
 
①にあるように、そもそも25年以上の期間がないと、
そこまでいくら保険料を納めていても一切もらえません
ここで免除期間というのが活きてきます
学生が利用できる「保険料の納付猶予」や、
所得が低い人ができる「保険料の免除」
このような期間は、保険料は払っていませんが、
①の期間として数えてくれるのです
例えば、23年分は保険料払ったけど、2年足りない
でも学生の時に2年分猶予期間の手続したからその分を入れれば25年クリアで
年金もらえる!
これがもし手続をせず、単なる「未納期間」となっている場合、
この2年は①の期間としてカウントされないわけです
せっかく23年分は納めたのに、払い損になってしまうわけです
ショックですね
 
だったらなるべく免除期間を使って年数を稼いだ方がいいのか?
答えは 否!
なぜなら、免除や学生の猶予期間は②の期間には入れてもらえないからです
つまり、「年金の額」が低くなってしまうのです
現在法律上の老齢基礎年金の満額は780900円(年間)です
40年間、未納も免除もなく全て保険料を払った期間であれば、
65歳以降、死ぬまでずっと780900円がいただけます
しかし、同じ40年でも、20年は保険料払ったが、
あとの20年は全部免除の期間だという場合、
390450円(年間)しかもらえません
月に33000じゃあかなり生活厳しいですよ
 
というわけで、免除期間は本当に払えないときだけ利用しましょう
例えば退職したときとか、学生の期間とか、
未納になるよりははるかにマシですから
また、免除期間は、後から保険料を納めることによって、
保険料を払った期間にすることができるんです
これを追納といいますが、10年以内なら可能です
学生時代の猶予期間は、社会人になったら追納して保険料を払った期間に変えておきましょう
そして40年間がんばって納めて、豊かな老後を過ごしたいですね
 
かなり簡略化してお届けしてますので、
より詳しいアドバイスを聞きたい方はどうぞ遠慮なく
年金って結構大事だと思いますよ