就職活動に挑むものたちへ6

さて、こんな言葉があります
 
「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」
 
これから面接を受けに行くみんなは、当たり前だけど面接を受ける側
その逆には、面接をする側がいますね
みんなが一生懸命いい会社に受かるための準備をするように、
面接をする側も、一生懸命いい人材を採用しようとしています
もし、面接をする側の気持ちを知っていたら、
面接を受けるときにも役に立つとは思いませんか?
 
というわけで、うちの事務所にあった採用実務マニュアルを読みました
会社の人事部の人も、どういう風に採用するか、
本などを見て参考にしています
みんなで一緒に見ていきましょう
 
新卒者の採用基準
1:誠実さ
仕事を進めるということは、会社の人、取引先の人、消費者、いろ〜んな人との人間関係がでてきます
誠実さは信用につながり、社内・社外ともいい人間関係を作る重要な要素
だから会社は誠実さを重視します
 
2:仕事への熱意・意欲
これがないと、壁にぶつかったときにすぐに辞めてしまったり、
成長が遅いという弊害がでる
周りの仲間にも悪影響を与えるため、
意欲の有無や、チャレンジ精神・向上心といったプラス思考の部分はチェックされる
 
3:行動力・実行力
やろう!という気持ちがあっても、実際にやらなきゃ意味がない
学生生活の中で、こういう取り組みを「実際に行った!」
という活動を面接で話せるようにしとくとアピールできるはず
 
4:理解力・判断力
相手の言っている意味を正しく理解できるか
面接官からの質問に、答えになっていないような答え方をする人がよくいます
「あなたはバイトからどんな経験ができましたか?」
という問いに、
「私がバイトを始めたのは〜だからです」
と答えたとしたらどうだろう?
面接官はバイトを始めた理由を聞いているのではないですね
こういう答え方をしないように、
何を質問されているのか?を正しく拾おう
拾っても、対処が正しくないと理解していないと思われてしまうので、
次に出てくる表現力もセットで大切
 
5:表現力
相手に伝える力
自分の考えをいかに相手に伝えるか、なのですが、
この部分が面接の合否をかなり左右します
この力は、その人の印象に直結するからです
例えばブルーグラスを説明する機会が出てくると思いますが、
みんなはどう説明しますか?
面接で長々と「これはギター、マンドリンバンジョーフィドル、ベースの5つの楽器を主に使う音楽で、ビルモンローという人が作りました・・・リズムは2ビートでズンチャンというのが基本になっています・・・」
などと説明する人と、
アメリカの伝統音楽で、イメージとしてはカントリー音楽に近いです。」
というように説明する人、
面接ではどちらがいいと思いますか?
ちなみに後者は私が多用していた定型句ですが、
もっといいものがあるかもしれませんね
ただ、面接では、その人のことが知りたいのであって、
決してサークルの内容とか、バイトの内容とかを深く聞きたいわけではないのです
4の理解力にもかかってくるので、4と5のセットはよ〜く覚えておきましょう
 
6:創造性
最近の採用試験は、決まりきった文句を言っていれば受かるというものではなく、
他の人とは違うユニークな力が求められます
この力を試すために、採用試験に奇問が多くなってきています
有名なマイクロソフトの採用試験で、
「マンホールはなぜ丸いか答えよ」
という問題が出たという話をききます
このような答えが一つではない問題が、創造性を試す問題ですね
みんなならなんて答えますかね?
 
7:協調性
自分以外の人間と協力できる力ですね
これは、グループ作業や集団面接などで試されますが、
他人の話を受け入れられるか、他人を助けることができるか、
コミュニケーションをとれているか、
などの社会生活の基本能力になっています
これに欠ける人は、長所があっても採用されない可能性があります
それだけ会社が重視する能力です
グループでの作業では、主張がなくてもダメ、主張しすぎてもダメ、
ですから常にNo2ぐらいの位置に自分を置き、
周りの話しを聞きましょう
周りを見て周りに合わせて自分をスっとさりげなくだしていきましょう
 
8:教養
一般常識というやつです
SPIなどの一般常識テストをやる会社もありますが、
これはみんななら大丈夫でしょうw
不安なら市販の本でチェックしとこう
ちなみに、たくさんの会社を受けていると、全く同じSPIが出ることもあります
私は受かった前職のSPIが、その前に受けていたものと全く同じ問題で、
大体覚えていたので時間は余裕、正答率も相当高かったと思います
だから受かったのかもしれないな・・・
 
9:職業意識
就職するということをどこまで認識しているかですね
「就職するってのはだなぁ、
・会社という特定の組織に属すること
・組織の一員として特定の役割を果たすこと
・長期にわたって働くこと
を意味するんだぞぉ!べらんめぇ!」
 
で、つまりは、
・働く目的が明確であること
・業界について一定の理解があること
・志望動機が明確であること
・組織の一員として働くことを理解していること
 
これが弱いと、比較的簡単に辞めてしまうことになります
私が最後まで面接がうまく出来なかったのは、
ここがぜんぜん決まってないからです
というよりも、
働く目的は、働かざるを得ないから、ですから、
もうもともと職業意識が皆無だったわけです
だから受からない
それはそうだ
 
しかし私は思う
この意識がつくのは、社会に出て、
自分の会社に不満を持って、
自分の将来を真剣に考えたときに初めて湧き出るものだと
少なくとも私はそうでした
そして今、0だった職業意識が100に逆転しているわけです
目的を見つけるのは社会に出てからでも遅くないので、
面接のときは意識が低いとばれないようにしましょう!
 
次回は、この基準をベースに、面接で会社がどこを見るかを見てこう!