まずは花札に描かれている自然風物・花鳥風月を楽しもう

花札は1月から12月まであります
各月にそれぞれの月を代表する植物が登場します
1月:松
2月:梅
3月:桜
4月:藤
5月:菖蒲(しょうぶ)
6月:牡丹
7月:萩
8月:ススキ
9月:菊
10月:紅葉
11月:柳
12月:桐
となっています
(おそらく旧暦を基準にしていると思われます)
 
また、札には価値の高い札と低い札があり、区分されています
一番価値の高い札が「光札」です
光札は5枚しかない、いってみればレアカードみたいなものです
 
光札
松に鶴(1月)
桜に幕(3月)
ススキに月(8月)
柳に小野道風(11月)(柳に雨ともいいます)
桐に鳳凰(12月)
 
昔の人が価値の高いものとして捉えていたのが
この5つの自然風物・花鳥風月だったのですね
12月の桐に鳳凰だけ、本来実在しないはずの鳥が入ってます
1枚だけ空想の動物を入れたのでしょうか?
それとも昔、実在してたのでしょうか?
ロマンを感じます
 
光札の次に価値の高い札は「タネ札」といいます
タネ札は光札ではないけれど、動物や風物が描いてある札です
 
タネ札
梅に鶯(2月)
藤に不如帰(4月)
菖蒲に八つ橋(5月)
牡丹に蝶(6月)
萩に猪(7月)
ススキに雁(8月)
菊に杯(9月)
紅葉に鹿(10月)
柳に燕(11月)
 
野鳥を楽しむというのは今でも健在ですが
昔から鳥を見ることは一つの「粋」だったようですね
登場するのが多いです
そして花札を知らない人も何となく聞いたことのある
「猪鹿蝶(いのしかちょう)」
はここに勢揃いしてます
 
次に価値の高い札は「タン札」です
タンとは短冊のことです
昔の人は短冊を常備し、
思い浮かんだ短歌とか俳句とかを
書き記す文化だったようです
何も文字の書いていない短冊と文字が記された短冊、
そして青い短冊の3種類があります
青い短冊は3枚しかなく、
揃えると非常に価値が高いとされています
きっと青い短冊は超レアカードなのでしょう
ブルーアイズホワイトドラゴンだと思えばいいです
また、文字が記された短冊も3枚しかありません
これも3枚揃えると価値が高いとされています
あのよろし」「みはしの」「あのよろし
と書いてありますが、
私には意味がよくわかりません
誰か知ってる人いたら教えてください
 
タン札は
8月と12月以外の月に1枚ずつあります
(計10枚ですね)
 
上記にでてきた以外の残りの札は、
全て基本の植物だけが描かれているシンプルな札となります
これを「カス札」と呼び、
最も価値の低い札となっています
48枚中半分の24枚がカス札です
仮面ライダーでいえば、
ショッカーの戦闘員みたいなものです
 
以上のように花札は1セット48枚中
光札5枚
タネ札9枚
タン札10枚
カス札24枚
で構成されています
 
唯一1枚だけ、タネ札にもカス札にもなれる
化け札と呼ばれる札があります
それが、菊に杯(9月)です
杯ということで、これはお酒を表す札です
昔の人も酒は好きだったのですね
ただ、価値の高いタネにも価値の低いカスにもなるということは、
酒好きの人もいれば、
下戸で酒が飲めない人もいるという
価値の相違があったからじゃないかと
勝手に推測しています
合っているかは不明ですが、
酒がタネにもカスにもなるということを
覚えやすい考え方ですよね
 
どうでしょう?
花札にちょっとだけ興味がでてきませんか?
文字だけだとわかりづらいので、
このページを見てみてください
 
http://www.nintendo.co.jp/n09/hana-kabu_games/index.html
 
図柄付きなので、
見やすいかとおもいます
(こいこいのルールが載ってますが、
正直このルールで遊んだことはなく、
次回以降にブル研ルールにできそうな
ルールを載せようと思います)